イベントレポート

食中毒菌と潜伏(せんぷく)期間

2018.03.08
たべるをはかる

商品検査センターには、「〇〇を食べたら下痢をした!」などのお申し出が寄せられることがあります。下痢や嘔吐などの症状が出た時、多くの人は直前に食べたものを原因と思うようです。

しかし、食中毒菌には潜伏期間(食中毒菌を摂取して発症するまでの期間)があります。
近年、ノロウイルスと並んで食中毒原因の上位に挙げられるカンピロバクターという菌の場合、潜伏期間は2日~7日と言われています。
カンピロバクターは市販鶏肉に高確率で付着しているので、鶏肉の扱いには注意が必要です。
具体的には、鶏肉は中心部までよく焼く(中心温度75℃1分以上)、鶏肉をさわった手で他の食材や器具類をさわらない等です。

食中毒の原因食品は、直前に食べたものとは限りません。正しく把握するためには、1週間さかのぼって何を食べていたかを思い起こすことが必要なのです。 
(H.O)