イベントレポート
商品お申し出品の異物をはかる[異物が有機物の場合]
2018.05.24
たべるをはかる
異物検査は、肉眼での観察や拡大観察のあと、機器で分析します。
異物が有機物(植物や動物由来のもの、プラスチックなど)の場合は赤外分光光度計で、無機物(金属や石、ガラス、歯科材料など)の場合は蛍光X線分析装置で分析します。
赤外分光光度計では、有機物を構成する炭素、酸素、水素、窒素などの構造がわかり、たんぱく質や脂肪が含まれるかどうかの見当がつきます。また、プラスチックは、構成する成分がわかっており、あらかじめ機器に登録されているデータと照合することで、異物がどの種類のプラスチックか見当をつけることができます。たとえば、異物の材質がなにか(たとえば、ポリエチレンなのか、ポリプロピレンなのか)を判定することで、異物の見つかった商品の包材由来なのか、原材料袋由来なのかなどの、原因調査の重要な情報となります。(NAKAriver)